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Claude Code/2026-05-30上級

Dynamic Workflow を自作する — phase / agent / pipeline で再現可能な調査パイプラインを書く

Claude Code の Dynamic Workflow を自作するための実践ガイド。phase / agent / pipeline / parallel のプリミティブ、JSON Schema による出力の固定、敵対的検証パターンの移植、トークンコストの設計までをコード付きで解説します。

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プレミアム記事

組み込みの /deep-research を一度動かすと、次に出てくる問いは決まっています。「同じ構造を、自分のタスクで書けるのか」です。私の場合は、個人開発で運営する 4 つの技術ブログの記事下調べと、生成した記事の品質チェックを、毎回手でサブエージェントに振り分けていました。これをスクリプトに固定したかった、というのが自作に踏み込んだ動機です。

このガイドは、/deep-researchView raw script で読めるスクリプトを下敷きに、ワークフローを構成するプリミティブを 1 つずつ分解し、最後に自分の品質チェックパイプラインへ落とし込むところまでを扱います。前提として、動かし方と保存方法はDynamic Workflow を動かして掴んだサブエージェント並列実行の勘所で整理済みなので、ここでは「書く」側に集中します。

なぜ計画をコードに移すと信頼性が上がるのか

サブエージェントをターンごとに spawn する方式では、Claude がその場で次の手を決めます。これは柔軟ですが、同じタスクを 2 回流したときに同じ手順を踏む保証がありません。ワークフローはループ・分岐・途中結果をスクリプトに持たせるので、オーケストレーションそのものが再現可能になります。

さらに重要なのは、独立したエージェントに互いの結果を敵対的にレビューさせたり、複数の角度から立てた計画を比較させたりできる点です。単一パスより信頼できる結果が出るのは、エージェントの数ではなく、この「突き合わせる構造」を持てるからです。私が記事の事実確認をワークフロー化したいと考えたのも、まさにこの検証構造が欲しかったからでした。

ワークフローを構成する5つのプリミティブ

スクリプトを読み解く鍵は、次の 5 つです。

  • meta: ワークフローの名前・説明・フェーズ一覧を宣言するエクスポート
  • phase("名前"): 進行表示を区切るマーカー。/workflows の各行に対応します
  • agent(prompt, options): サブエージェントを 1 体起動します。optionslabelschemaphase を渡します
  • pipeline(items, stage1, stage2, ...): 前段の出力を次段の入力に渡す段階処理
  • parallel([fn, fn, ...]): 関数の配列を並列実行します

最小構成はこうなります。スクリプト引数は args で受け取り、log() で進行ログを残せます。

export const meta = {
  name: "article-fact-check",
  description: "記事の主張を抽出し、敵対的に検証して残す",
  phases: [
    { title: "Extract", detail: "本文から検証可能な主張を抽出" },
    { title: "Verify", detail: "各主張を3票制で検証" },
    { title: "Report", detail: "残った主張をレポート化" },
  ],
};
 
phase("Extract");
const ARTICLE = (typeof args === "string" && args.trim()) || "";
if (!ARTICLE) {
  return { error: "記事パスを args で渡してください" };
}

meta.phases に並べた内容が、起動前の確認ダイアログに「どんな手順で動くか」として表示されます。読み手(承認する自分)への説明でもあるので、ここは丁寧に書く価値があります。

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この記事で得られること
サブエージェントを手で呼び直していた人が、phase / agent / pipeline で再現可能なスクリプトを自分で書けるようになる
JSON Schema で各フェーズの出力を縛り、後段が壊れないパイプラインを設計できるようになる
敵対的検証(3票制)のパターンを、自分の記事品質チェックや調査タスクに移植できるようになる
数百エージェント規模でもトークンが暴走しないモデル振り分けの判断軸が手に入る
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