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記事一覧/Claude Code
Claude Code/2026-08-16中級

Todo ツールが既定オフになった Claude Code で、多段作業の進捗をどう追うか

Claude Code v2.1.233 以降、新しいモデルでは TodoWrite と Task 系ツールが既定で読み込まれません。環境変数で戻す前に確かめるべき3つの分岐と、チェックリストの代わりに置いた作業台帳の実装、並列実行で台帳が壊れた境界の実測結果をまとめます。

Claude Code254hooks19タスク管理2サブエージェント15運用設計26

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朝いちばんに、いつもの手順を Claude Code に渡しました。個人開発で複数のアプリとサイトを並行して運用しているため、リリース前の確認やサイト側の定期メンテナンスは、決まった順序の多段作業として任せています。

その日は、画面の様子が違いました。作業自体は進んでいるのに、いつも左側に積み上がっていく進捗のチェックリストが、最後まで空のままだったのです。

不思議だったのは、同じ手順を定期実行に載せている方では、タスクが今までどおり並んでいたことでした。壊れたなら両方で壊れるはずです。片方だけ静かに消える現象には、たいてい設定ではなく前提の変更が隠れています。

v2.1.233 で変わったのは「ツールを読み込むかどうか」だった

原因は自分の設定ではありませんでした。Claude Code v2.1.233 以降、TodoWriteTaskCreateTaskGetTaskUpdateTaskList の5つは、Opus 4.8・Sonnet 5・Fable 5・Mythos 5 とそれ以降の同系モデルでは、明示的に希望しない限り読み込まれなくなりました。

理由は公式のツールリファレンスに書かれています。これらのモデルは書き出したチェックリストがなくても多段の作業を追えるうえ、ツール定義とそれに付随するリマインダーがコンテキストを占めるため、既定では外すという判断です。読み込まれていない以上、作業中にタスクリストへ何かが積まれることもありません。

つまり「タスクが増えない」のではなく「タスクを増やす道具が最初から手元にない」状態でした。ここを取り違えると、プロンプトの書き方やモデルの理解力を疑う方向に時間を溶かします。

紛らわしいのは、同じ「Todo を使いたい」という目的に対して、モデルによって触る変数が逆向きに効くことです。

セッションのモデル既定で読み込まれるもの変えたいときに触る変数
Opus 4.8 / Sonnet 5 / Fable 5 / Mythos 5 以降5つとも読み込まれないCLAUDE_CODE_ENABLE_TODO_TOOLS=1足す
それ以外(Opus 4.7 など)Task 系4つが読み込まれるCLAUDE_CODE_ENABLE_TASKS=0TodoWrite戻す

前者は足し算、後者は引き算です。同じ画面を目指しているのに操作の向きが違うので、以前の環境の設定をそのまま持ち込むと噛み合いません。

環境変数を足す前に確かめる3つの分岐

CLAUDE_CODE_ENABLE_TODO_TOOLS=1 を付ければ全モデル・全プロバイダで5つとも戻ります。ただ、その前に切り分けておかないと、戻したのに直らない、あるいは直ったように見えて別の場所で食い違う、という二次被害が起きます。私が実際に順番に潰したのは次の3点でした。

1. そもそもモデルが対象かどうか。 対象外のモデルで同じ症状が出ているなら、原因はこの変更ではありません。/model で現在のモデルを確認するのが最初の一手です。

2. どの実行面で見ているか。 ここが今回いちばん引っかかった部分でした。バックグラウンドのセッションと Claude Code on the web では、モデルにかかわらず5つとも提供されます。私の手元で「対話セッションでは消えているのに定期実行では並んでいた」のは、まさにこの差です。ローカルのターミナルだけで再現を試みても、web 側の挙動とは一致しません。

3. サブエージェントの側から見えているか。 サブエージェントがこれらのツールを持てるかどうかは、サブエージェント自身のモデルではなく、親セッションが持っているかどうかで決まります。子に Opus 4.7 を指定しても、親が Sonnet 5 で読み込んでいなければ子も持ちません。

3点目には続きがあります。エージェントチームを使っている場合、同じプロセス内で動くチームメイトは親セッションに追随しますが、独立したペインで動くチームメイトは別の Claude Code プロセスなので、そのメイト自身のモデルで決まります。つまり同じチームの中に、共有タスクリストが見えるメンバーと見えないメンバーが混在しうるわけです。共有タスクリストを持たないエージェントは、メッセージのやり取りで足並みを揃えることになります。

チーム構成で「片方だけタスクを拾わない」と感じたら、指示の書き方ではなくこの境界を疑ってください。私はここで小一時間を使いました。

この3点は、頭で辿るよりセッションに直接聞いた方が早く済みます。「今どのツールを持っていますか」と尋ねれば現在の構成が返ってきます。モデル名と実行面から推測するより確実です。今は先に聞いて、後から理由を考える順に変えました。

なお --tools で戻す場合は注意が必要です。この指定はセッションの組み込みツールを列挙したものだけに絞ります。TaskCreate を戻したくて書いたら EditBash が消えていた、という事故が起こり得ます。1つだけ足したいときは --allowedTools の方が安全です。

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この記事で得られること
モデルを切り替えたときにタスクリストが消えても、原因を設定・実行面・サブエージェントのどれかに数分で絞り込めるようになる
並列エージェントが同じログへ追記する構成で、記録が静かに壊れる境界を先に塞げるようになる
チェックリストを環境変数で戻すか、外部の台帳に切り替えるかを、自分の作業の性質から判断できるようになる
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