Claude Cowork は、複数のビジネスアプリを「つなぐ」ことで、手作業を自動化するプラットフォームです。営業レポート、経費報告、顧客フォローアップなど、多くの業務は「複数アプリのデータを集めて、まとめる」という本質的に同じ構造を持っています。非エンジニア向けにステップバイステップで、その方法を順を追って整理していきます。
Cowork とは — 「複数アプリの中間者」
従来は、以下のような「手作業フロー」が一般的です:
HubSpot で売上を確認
↓
Slack で営業チームに聞く
↓
Google Sheets に手打ちでまとめる
↓
Slack で報告
このフロー全体を、Cowork が自動で実行します。
Cowork が HubSpot から売上を取得
↓ 自動処理(Claude が処理内容を決定)
↓
Slack で営業チームに確認(自動メッセージ)
↓
Google Drive に自動で保存
↓
Slack で自動報告(完全自動)
ステップ 1: 各アプリをコネクタで接続する
HubSpot 接続
- Cowork 画面で「+ コネクタ追加」をクリック
- 「HubSpot」を検索
- 「認証」ボタンをクリック
- HubSpot にログイン → 「許可」をクリック
これだけです。API キーやトークンを自分で設定する必要はありません。
Slack 接続
- Cowork で「+ コネクタ追加」
- 「Slack」を検索
- 「認証」をクリック
- Slack にログイン → ワークスペース選択 → 「許可」
Google Drive 接続
- 「+ コネクタ追加」
- 「Google Drive」を検索
- Google アカウントでログイン → 「許可」
全て 2-3 分で終わります。
ステップ 2: 「やってほしいこと」を自然言語で指示する
次は、Cowork に「何をしたいのか」を伝えます。ここは「対話形式」なので、難しい指定は不要です。
例: 営業レポート自動作成
Cowork の「新規タスク」で、こう書くだけです:
【タスク名】
毎週月曜の営業レポート自動作成
【やってほしいこと】
1. HubSpot から先週の売上合計を取得
2. Slack の営業チャネルで、チームメンバーに「各自の売上数字を教えてください」と聞く
3. 回答を集めて、Google Drive の「レポート」フォルダに Excel ファイルで保存
4. 完成したら Slack で通知してください
Cowork(Claude が内部で動作)が、この自然言語の指示を理解し、実行方法を提案します。
対話的な確認
Cowork: 「以下の内容で大丈夫ですか?」
【確認内容】
✓ HubSpot: 7 日間の売上を集計
✓ Slack: #sales-team チャネルにメッセージを送信
✓ Google Drive: 「Sales_Report_YYYY-MM-DD.xlsx」として保存
✓ 完成後、#announcements で通知
「はい」をクリックしたら完了です。
ステップ 3: スキル化と定期実行の設定
同じレポートを「毎週実行したい」なら、スキル化します。これも難しくありません。
スキル化(保存)
Cowork の「保存」ボタンをクリック → スキル名を入力(例: 「週次営業レポート」) → 保存完了
定期実行の設定
- スキル右側の「スケジュール」アイコンをクリック
- 「毎週月曜 9:00 に実行」を選択
- 保存
以降、毎週月曜の朝 9:00 に、自動的にレポートが生成され、チームに報告されます。
ステップ 4: 出力形式のカスタマイズ
レポートの「形式」を整えたい場合、簡単なカスタマイズが可能です。
テンプレート指定
【レポートテンプレート】
# 週次営業レポート(YYYY-MM-DD 版)
## 合計売上
$$$ 金額
## チーム別内訳
-営業 A: 金額
- 営業 B: 金額
## 来週の目標
目標金額
Cowork に「このテンプレートで出力してください」と指示すれば、毎回このフォーマットで自動生成されます。
表示形式の変更
- Excel ファイル → PDF に変更
- Google Sheet に直接書き込み
- CSV フォーマット出力
「好きな形式で出力」と指示するだけで、Cowork が対応します。
実践例: 顧客フォローアップ自動化
営業活動の「フォローアップ」も自動化できます。
【タスク】
HubSpot で「1 週間連絡がない」顧客を自動抽出
↓
その顧客リストを元に Slack で営業チームに「以下の顧客に連絡してください」と通知
↓
Google Drive に「フォローアップ対象リスト」として保存
スキル化して毎日 10:00 に実行すれば、朝出社した時点で「本日のフォローアップリスト」が既に用意されています。
非エンジニアでもできるポイント
Cowork が「非エンジニア向け」である理由は、以下 3 点です:
- 認証の簡単さ — API キーの設定不要。「許可」ボタンだけ
- 自然言語指示 — プログラミング言語不要。日本語で指示
- 対話的確認 — 曖昧な指示でも、Cowork が「こういう意味ですか?」と確認
つまり、「Excel や Google Sheets が使える」レベルの ITリテラシーがあれば、十分です。
全体を振り返って
Claude Cowork を使うことで、「複数アプリのデータ集約」という反復的な業務を完全自動化できます。営業レポート、経費報告、顧客フォローアップなど、多くのビジネスプロセスはこのパターンです。
非エンジニア向けに設計された Cowork は、「自然言語指示」と「対話的確認」により、誰でも複雑な自動化を実現できます。
より詳しい設計パターンと応用例については、「Cowork スキル×スケジュール活用: 業務自動化の設計パターンと実践テクニック」をおすすめします。