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Cowork/2026-08-29上級

連携フォルダに置いたロックが、二度目の無人実行を締め出すまで

クラウド同期の連携フォルダでは作成も改名も通るのに、削除だけが拒まれます。そこへ二重起動防止のロックを置いた結果、二度目以降の無人実行が永久に見送られました。三方式の実測と、ロックの置き場所を分ける実装をまとめます。

Cowork35スケジュールタスク20連携フォルダ2排他制御無人運用8

プレミアム記事

前の晩に仕込んだ処理が、翌朝には一行だけログを残して終わっていました。エラーではありません。「別のプロセスが実行中のため、今回は見送ります」という、私自身が書いた分岐です。

けれども、そのとき動いていたプロセスはひとつもありませんでした。

個人開発の作業を無人のスケジュール実行に任せるようになってから、同じ連携フォルダを複数の枠が触る場面が増えました。二重起動だけは避けたい。そう考えてロックを置いたのですが、その置き場所を「いちばん確実に共有されている場所」——連携フォルダそのもの——にしたことが原因でした。

排他は効いていました。効きすぎて、解除できなくなっていたのです。

排他制御そのものは、正しく動いていました

最初に疑ったのはロックの取得側です。競合していないのに競合したと判定しているのなら、取得の条件がおかしい。そう思って、まず排他が本当に働いているかを確かめました。

# 1本目が3秒間ロックを保持している間に、2本目を投げる
( flock -n 9 && sleep 3 ) 9> "$SHARED/slot.lock" &
sleep 0.5
( flock -n 9 && echo "2本目が取得(想定外)" \
              || echo "2本目はブロック(想定どおり)" ) 9> "$SHARED/slot.lock"
wait

結果は 2本目はブロック(想定どおり) でした。連携フォルダの上でも、flock の排他はきちんと働いています。ネットワーク越しのファイルシステムでロックが効かない、という古典的な話ではありませんでした。

問題は取得ではなく、その後にありました。

削除だけが、静かに拒まれていました

同じ場所で、ファイルの一生を分解して試しました。作成、追記、読み取り、改名、ディレクトリ作成、そして削除です。

T="$SHARED/probe_test"
echo x >  "$T"          # 作成
echo y >> "$T"          # 追記
cat "$T" > /dev/null    # 読み取り
mv  "$T" "$T.renamed"   # 改名
rm -f "$T.renamed"      # 削除
mkdir "$SHARED/probe_dir" && rmdir "$SHARED/probe_dir"

私の環境で返ってきた結果です。

操作連携フォルダ(クラウド同期)サンドボックスのローカル領域
作成(>成功成功
追記(>>成功成功
読み取り成功成功
改名(mv成功成功
ディレクトリ作成(mkdir成功成功
削除(rmOperation not permitted成功
ディレクトリ削除(rmdirOperation not permitted成功

書けるかどうかだけを確かめていたら、この場所は合格します。実際、私は合格させていました。作れて、追記できて、名前まで変えられるのですから、書き込み権限の観点では何の問題もありません。

拒まれるのは削除だけです。そして二重起動防止のロックは、削除できて初めて成り立つ仕組みでした。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

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この記事で得られること
無人タスクを二度目に走らせる前に、自分のロック方式がその置き場所で解除まで通るかを判定できるようになる
mkdir ロック・noclobber ロック・flock の三方式を、削除が拒まれる保管先でも安全に動く形へ置き換えられるようになる
ロックが原因の見送りを「成功」ではなく記録の残る結果として扱えるようになり、無音のまま何日も止まる事故を防げるようになる
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