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⟐ Claude Code/2026-07-15上級

Dynamic Workflows の規模と effort を、勘ではなく手元の台帳で決める

Dynamic Workflows の一般提供で /config の workflow size と effort が自分の手に渡りました。large を選び続けて費用だけが伸びた1週間の記録から、OpenTelemetry のコンソール出力を台帳化し、タスク型ごとに size と effort を割り当てるまでを実装込みで整理します。

Claude Code265Dynamic WorkflowsOpenTelemetryコスト設計7

✦ プレミアム記事

/config を開いて Dynamic workflow size という行が増えているのに気づいたとき、私が最初にやったのは large を選ぶことでした。せっかく選べるのだから大きいほうがよいだろう、という素朴な発想です。

一週間後、Console の使用量グラフだけが素直に伸びていました。夜間に回している記事の下調べは、small のときと比べて目に見えて良くなったわけではありません。それでも費用は積み上がる。何が増えて何が増えなかったのかを、私は説明できませんでした。

つまみが手元に来た、というのはそういうことです。既定値に守られていた頃は考えなくてよかった判断が、こちらの責任になります。以下は、その判断を感覚から引き剥がして台帳に載せるまでの記録です。

GA で手に渡った二つのつまみ

2026-07-15 に Dynamic Workflows が一般提供となり、CLI・Desktop・VS Code 拡張と、API / Bedrock / Vertex AI / Foundry で使えるようになりました。計画を Claude 自身が立て、一つのセッションで多数の並列サブエージェントを走らせ、報告の前に出力を検証する — この流れ自体はリサーチプレビューの頃と同じです。

変わったのは、こちらが握れる場所が二つ増えたことでした。

つまみ設定場所効く方向
Dynamic workflow size/config(small / medium / large)並列サブエージェント数の目安。横方向の広がり
efforteffort メニュー(Claude Code では xhigh まで)一つの判断にかけるトークン量。縦方向の深さ

ultracode 設定を有効にすると effort が xhigh に上がり、ワークフローを使うかどうかの判断まで Claude に委ねられます。便利ですが、この二つを同時に上げると、増えた費用がどちらに起因するのかが分からなくなります。私が一週間を無駄にしたのは、まさにここでした。

なお Dynamic Workflows の対象は Enterprise・Team・Max プランです。Pro で /config を探しても見つからない場合、それは設定の問題ではありません。動かし方そのものはClaude Code の Dynamic Workflow を動かして掴んだ、サブエージェント並列実行の勘所で整理しています。

大きくして伸びるもの、伸びないもの

一週間分のログを眺めて、ようやく形が見えてきました。並列サブエージェントを増やして効くのは「探索の幅」です。候補を広く集める、複数の観点から独立に検証する、抜けを潰す。こうしたタスクは、走らせる頭数がそのまま質に変わります。

一方、探索の幅がもともと狭いタスクは、頭数を増やしても行き先が同じです。私の記事の下調べは、参照するソースが四つか五つに収まります。ここに large を当てても、同じ結論に到達するサブエージェントが増えるだけでした。

Anthropic は Opus 4.8 について、自ら書いたコードの欠陥を見逃す確率が前世代の約4分の1になったと述べ、75万行規模の移行を11日・テスト合格率99.8%で完走した事例を公表しています。これは large が活きる典型で、変更対象が数万ファイルに散らばり、探索の幅そのものが仕事の本体になっているケースです。私の手元の四つのブログには、その規模の探索面がありません。

つまり判断すべきは「大きいほうが良いか」ではなく、「このタスクの探索面は広いか」でした。そしてそれは、タスクごとに測れば分かります。

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この記事で得られること
✦workflow size を large 固定にすると何が伸びて何が伸びないのか、トークン・所要時間・合否の3列で切り分けられるようになる
✦CLAUDE_CODE_ENABLE_TELEMETRY のコンソール出力から、1回の実行あたりのコストとトークンを100行未満のスクリプトで台帳化できる
✦同一タスクを size × effort で掃き出すスイープハーネスと、その結果から割り当てを決める判断表が手に入る
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