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◈ Cowork/2026-09-15中級

接続フォルダは、何を渡すかより何を歩かせないかで決まります

Cowork に渡したフォルダを同じ語で検索したところ、件数が三通りに割れました。既定の検索が黙って外していた136件の正体と、フォルダを渡す前に走査範囲を一度だけ測る手順をお伝えします。

Cowork60接続フォルダripgrepスケジュールタスク31自動化設計

✦ プレミアム記事

四つの Next.js サイトのソースと、素材と、書きかけのドキュメントを一つのフォルダにまとめて、そこを Cowork に接続しております。ある朝、無人で走らせていた点検タスクのログに、途中で切れた検索結果だけが残っておりました。

エラーは出ておりません。件数が少ないまま、タスクは次の工程へ進んでおりました。無音で間違えるというのは、いちばん気づきにくい壊れ方です。

手元で同じ検索を叩き直してみました。grep -rl は40秒たっても返ってきません。ripgrep に替えると7秒で返ります。ところが件数は、速いほうが多いのです。速くて多い——どちらかが嘘をついているはずだと思いながら、しばらく画面を眺めておりました。

最初にお伝えしたいのは、嘘をついていたのは検索ではなく、そのフォルダを歩き切れると考えていた私の前提だった、ということです。

同じ語を同じフォルダで探して、件数が三通りに割れました

接続しているフォルダのルートで、同じ語(premium)を四通りの方法で探しました。40秒を上限として、そこで返らないものは打ち切りとしています。個人開発で使っている実際の作業フォルダですので、数字はそのまま私の環境の値です。

コマンド件数所要完走
grep -rl premium .314(打ち切り時点)40秒超×
rg -l premium .4,1427.6秒○
rg -l --no-ignore premium .3,443(打ち切り時点)40秒超×
rg -l --no-ignore --hidden + 除外指定4,27813.3秒○

完走したのは二つだけです。そして完走した二つのあいだにも、136件の差がありました。

無人タスクのログに残っていた「314件」は、四行目の 4,278件 に対する数字だったわけです。割合にして 7.3% です。監査としては、ほとんど何も見ていないのと変わりません。

歩く対象の八割は、自分が書いたものではありませんでした

なぜ grep -rl が終わらないのかを、歩く対象の数から確かめました。フォルダ全体を1パスで分類した結果です。

区分ファイル数割合
合計103,845100%
node_modules の中81,35978.3%
.git の中7,0926.8%
__pycache__ の中120.0%
残り(実際の作業対象)15,38214.8%

自分が書いたもの、あるいは自分が読みたいものは、全体の 14.8% しかありませんでした。残りは依存パッケージと Git の内部データです。

走査時間にもそのまま出ます。find . -type f -name "*.json" は 3,867件 を返すのに 15.03秒 かかりました。node_modules・.git・.next を -prune で外すと、56件 を 2.41秒 で返します。件数で69倍、時間で6倍の差です。

ここで一つ、思い込みが外れました。四つのリポジトリを同じ構成で置いているつもりでおりましたが、node_modules があるのは三つだけで、一つには存在しませんでした。同じ棚に並べたつもりの箱が、中身の重さまで同じとは限りません。 走査の重さはリポジトリの数ではなく、そのとき展開されている依存の有無で決まります。

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✦無人タスクの検索が途中で切れる前に、そのフォルダを制限時間内に歩き切れるかどうかを先に判断できるようになる
✦既定の検索設定がどのファイルを黙って外しているかを自分の環境で数え、監査の網に空いた穴をふさげるようになる
✦除外リストは足すほど安全になるという思い込みを外して、範囲をコマンド側で宣言する設計に切り替えられるようになる
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